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夫は人が喜ぶことを積極的に行う人なので、私の「部屋に花を飾りたいなぁ」という何気ない呟きを聞き逃さずこっそり買ってきて飾ってくれたりする。 一方で、雨の日に私が「チョコ食べたくなってきた〜」と呟いただけで「こんな雨の中を買いに行けっていうの!?　ひどい！」と被害者面をしたりするので「言ってないが……？」と困惑することもある。 似たようなことが何度もあったので考えたんだけど、夫は人を喜ばせたいという気持ちが強すぎて ①目の前の人の何気ない言葉が自分への要求に聞こえる ②自分が叶えられない望みを持つ相手に苛立つ のかもしれない。 思い返すとそういう人は結構いる気がする。よく気が聞くあまり誰にも頼まれてないのにあれこれ人に尽くして結果しんどくなり、コミュニティからフェードアウトする人とか……。 出発点は「人を喜ばせたい」という純粋な気持ちなのに、それがいつのまにか「人のちょっとした言動からニーズを察して満たさないといけない」というプレッシャーに代わり、本来の望みを果たせなくなる……（考え込む私のイラスト）。 （宇宙をバッグに満面の笑みを浮かべる私）「なんて愚かで不器用なんでしょう……でもそれこそが人間って感じでとてもいい……」「愚かだけど愛おしき生き物、人間……」 （地球をバッグに複雑な表情を浮かべる夫）「なんか失礼なこと考えてるでしょ……」

 

人の認知の歪みとかそういうのを観測すると愛おしくなってしまうよね……

 

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