原稿に大量の赤字を入れられたときの心の内を描写する
ライターとして雑誌やウェブマガジンでインタビュー記事を書いていると、原稿に編集者から修正の赤字が入ることがあります。
媒体のトンマナに合わせるための赤字、文法の誤りなどを直すための赤字、構成や言葉の選び方による「伝わりづらさ」を解消するための赤字など一口に赤字と言っても細かく見ていくと色々種類があるのですが、私は幸か不幸かライターとして独立してからしばらくの間、「大きなダメ出しを伴う赤字」を受けることなく過ごしてきました。
数年前のあのときまでは。
依頼されたのはある地域のまち歩きマップ用の原稿で、文章量は1店舗につき80字ほど。普段5000字程度のロングインタビューを書くことが多い私は、「短くまとめるほうが難しかったりするよね」と思いながらもそこまで深く悩まずに原稿を仕上げ、編集者のAさんに送りました。
ほどなく返ってきたメールに書かれてあったのは、酷評でした。
「本当にその場所に行ったことがあるように感じられない」「それっぽいことを言っているようでその実よくわからない文章」「聞いた風な言い回しでなんか嘘くさい」「一言でいうと何も伝えてない感じ」
画面が歪んで見えるほどのショックと共に、Aさんの悪口が1000000000個くらい浮かんできたので、
こんなときは…… こんなときはあれだ……! と、曇りなき眼(まなこ)を発動して自分の心の奥を見つめました。
<曇りなき眼にまつわる過去記事>
(※何言ってるのかよくわからない人は雰囲気で流すか魔法少女まどか☆マギカ叛逆の物語を観てください、名作です)
つづき↓
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