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友人「Tくん(夫)さ〜最初はちゃんと家事やってくれてたんだけど私の方が綺麗好きだからマメに掃除しているうちに全然自分で掃除しなくなっちゃってさ〜 あきらかに家事分担偏ってるわけ! ふつ——気づいてもっとやろうって思わない? でも言われない限り自分で率先してやったりはしないんだよね 子供じゃないんだから言われなくてもやってほしいわ〜」
私「世の中には……身近に甘えさせてくれる人がいるととことん甘えて堕落してしまう人間がいるんだよ……言われなければ気づけない愚かな我々を……ゆるしておくれ……」 友人「あ!?あんたそっち側の人間!?」 私の夫は率先して家事をするタイプなので 既婚の女友達から家事分担に関する不満を聞いていると肩身が狭い思いをする
夫はどう思っているのかそれとなく探ってみよう。「Kがね〜マメだから率先して家事をやってたら旦那さんが全然家事しない人になっちゃったんだって〜それでKストレス溜まってるみたい」(男女逆だがうちと似た状況…これを機に不満を訴えてもいいんだぞ)
夫「僕はちゃんと家事やる夫だよ!」 私「いやそれはわかってるけど……えっ大丈夫だよね自己肯定感が低くて他者に奉仕しないと好かれないと無意識に思い込んでるタイプじゃないよね?」
だいぶ予想外の反応だったのでちょっと心配になった。本人に不満がないならとりあえずよかった……のかな? でも「役に立たなきゃいけない」という思い込みを持っているタイプの場合、自分でも気づかないうちに不満を溜め込んである日突然爆発したりするんだよね……実際夫は人から面倒な依頼をされて、断れなくて引き受けたらどんどん要求がエスカレートしていって、最終的に限界に達して縁を切るってことが結構あるんだよな 「そんなに相手を嫌いになる前に交渉すればいいのに」と言うと嫌がるし、人に何かを要求したりされたりすることが苦手なんだろうな
これが家事だけの問題なら私が率先して自分の負担を増やせば解決なんだけど 夫がしょっちゅう体調崩すのは対人関係のストレスも一因としてあるんじゃないかな だとしたら改善できるといいよね。それに私も日常的に察することを求められたり言いたいことを我慢したりある日突然溜め込んだ感情をぶつけられたりするのはごめんこうむりたい…… 要求を伝えることに対するハードルを下げるために有効なのは、要求をフランクに伝える方法や工夫を知ることと、伝えても気まずい空気にならなかったという成功体験かな? そういうのを日常で積み重ねていくうちに「人に自分の要求を伝えるのは悪ではない」というマインドになったりしないかしら とりあえず試してみるかぁ
その①方言を使い会話を小芝居化する 私「ま〜たカーテン開きっぱなしにして〜外から丸見えだから夜は閉めてって言ったでしょうよ 何度言ったらわかんだっぺこのごじゃっぺは!」 夫「オラァ……つい忘れちまうだ……すまね……」 <効果>わざと方言を使うことによりコミカルな雰囲気が生まれ、小芝居に乗ることで相手も苦言を受け止めやすくなる
その②開き直った無邪気な図々しさを披露する 私「私……誰かが朝ごはんをつくる音を聞きながら目覚めて二度寝するのが好き!」 夫「僕もソレ好き……僕もそれ味わいたい!」 私「そっか…いつか叶うといいね」 夫「朝ごはんつくって!」 <効果>あまりに図々しい相手を前にすると遠慮がちな人も自分の要望を伝えざるを得なくなる
その③小芝居化&図々しさのあわせ技 私(もののけ姫の猩々の声色で)「オマエ ツクル オデ クウ オマエ カタヅケル オデ クツログ……!」 夫「オマエモ カタヅケル オマエモ カタヅケル!!」 私「ニンゲン キヨウ オデ ニンゲンノツクッタモノ タベル ニンゲン カタヅケル」 夫「オマエも ニンゲン オマエモ ニンゲン!!」 私「ニンゲン……オデ、ニンゲン……?」 <効果>略
こうした茶番にどれだけ意味があったかはわからないけど 以前より夫は自分の要望を伝えてくれるようになったのでひとまずほっとしている。 夫「食べた後は片付けないとだめだっぺ」私「ちょっとくらいいがっぺよ」夫「だめでしょうよ」
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